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執筆者の写真加賀山 耕一

【20】政治系カルト 7つの手口




【特番】政治系カルト7つの手口

これから参●党の演説なりを見聞きする善良な方々に向け、よろめき防止、注意喚起を目的に「政治系カルトの手口」について7項目にまとめてみた。


2022年当時、友人知人に投票をお願いしてしまった元サポーターの後悔と、反省お詫びの一環としてお読みいただければありがたい。


(1) リーダー崇拝の推進

リーダー(党首・事務局長)の発言や行動は絶対的に正しいとする前提ですべてが運営される。


SNS発信や党PRチラシ作り、各種セミナー等においても、リーダーのカリスマ性や独自性を誇示強調し、リーダーへの批判は一切許さない。


著名人との共演・対談・共著出版等、さまざまなコラボレーションを通じて若いリーダーを大きく見せ、演説動画などにおいて排他的キャッチフレーズを執拗に仕込み、党員信者に畏敬の念を持たせる。


支持者の間でリーダーを絶対視し、神格化するような言説を流布させ、「この人物(わが党)だけが国を救える」というメッセージを繰り返す。


時にリーダーは「自分は裏方でいい、いつでも辞める覚悟がある」旨の謙虚さを装いながら、リーダーの一存で党内の人事・モノ・金がどうとでもなる強権力を見せつけ、党員信者の疑念や初志一切を封じ込め、つき従わせる。


(2) 内部統制の強化と批判者の排除

党内部での異論を排除し、議論を廃し、統一的な思想や意見のみを許容する。


批判者や離反者を「裏切り者」「敵」とみなし、陰湿な手段をつかって攻撃する。


党方針(独裁や規約変更等)や運営方法に異を唱えた党員を除名したり、厳しく処罰する。


党の不正を指摘(あるいは改善策を提言)するような批判性の強い党員がいた場合、ただちに「工作員」「スパイ」等のレッテルを貼って辞めさせるか、自ら辞めるように仕向け、他の党員への見せしめとしても利用する。


党内で実力のある人物を排除するには「クーデターの首謀者」「乗っ取り」といった大大的な嘘を広めて排除する。


内部ルールを厳格化し、党員に従属を強いるよう、内部で意見を言えない空気を作ることで、表面的な結束を強化していく。


新たに勧誘した党員数によって党員を色わけし階級をつける等、党員同士を党への貢献度という観点で競わせる。


(3)外部の敵対勢力を強調

外部の勢力(他党、メディア、特定の集団)を「悪」として位置付け、対立構造を煽る。


「私たち(党や支持者)は攻撃されている」という被害者意識を強調し、支持者の結束を強化する。


「私たちの改革が邪魔されている」「メディアは敵だ」といった主張とともに、外部の批判を陰謀論や悪意あるアンチとして片付ける。


辞めた(辞めさせた)者たちに対しては、反社・スパイ・クーデターといったレッテル貼り人格攻撃や、故意なるデマの流布を続け、真相を隠し、残った党員信者らが離党者の言葉に耳を傾けないように仕向ける。


カルトの実態が露呈しないよう、できる限り他党ほか批判者との直接の議論を避ける。


(4) 危機的メッセージの反復

政治・経済・健康(ワク●ン)等、社会的な恐怖や不安を煽ることで支持を集める。


移民問題、経済危機、安全保障などの課題を誇張して恐怖を植え付け支持を集める。


「このままでは国が滅びる」「(考えたり迷っている)時間はない」「敵に勝たなければ未来はない」といった大ぶりのメッセージを多用する。


そのいっぽうで、解決策を我が党だけが提供できると主張し、希望的な未来像については我が党だけが実現できると強弁する。


(5)経済的 時間的な献身要求

支持者に党費、セミナー費用、ミーティング費、グッズ購入など広範な出費を強い、政治活動と称して様々な時間的な献身を求める。


選挙運動や寄付、セミナー等運営経費の立て替え出費を要求誘導することで、支持者が党に依存する状況を作り出す。


「この選挙は私たちの存亡をかけた戦いだ」として家庭を犠牲にするほどのボランティア活動を求める。


過酷なボランティア活動を強いても、国のため、党のため、未来の子どもたちのためといった大義名分によりマインドコントロールし、党のカルト体質の誤りに思いが至らないよう仕向ける。


支持者や党員、立候補者を「戦士」「同志」「仲間」「ゴレンジャー」など特別な名称で呼ぶことで、過度な貢献を期待する。


(6) 情報操作と情報遮断

党に有利な情報のみを強調し、不利な情報を隠蔽または歪曲する。


外部からの情報や批判的報道を「偏向している」として信用させない。


批判的なメディアや意見を敵視し、「エビデンスがない」「フェイクニュース」「デマ」として退ける。


いっぽうで党のプロパガンダのためのメディア戦略を徹底する。


公の目に触れる国会質問や質問主意書などでは、徹して保守層受けする正論を並べて「有能な政党」を装う。


あらゆる部面で情報操作を常習的に行い、党員信者にもそうした情報操作が普通のこと、必要なことであると思わせ、情報操作に自ら加担するよう仕向ける。


(7) 集団の結束と孤立の促進

従順な支持者同士の結束を強めるべく、他党や反対意見を持つ人々との接触を避けるよう指導、または相互監視させる。


他の意見を聞くことを「裏切り」や「グローバリズムに洗脳される危険性」として排除する。


支持者向けの閉鎖的なイベントやオンラインコミュニティを活用し、なにかにつけて支持者が党に結束し党に依存する環境を作り出す。


党活動への傾倒により、家族との対立を黙認し、友人知人とも疎遠にさせ、話のできる仲間が党内にしかいない状況に追い込んでいく。


以上が政治系カルト7つの手口です。

若者の皆さん、くれぐれもご用心あれ!


・自らの疑念暖め気づくまで カルトと気づかぬ信者悲しも


(注)有志の皆さま、上記7つの手口の不要と思われる箇所は削除し、各人が経験した具体例をふまえ自由に修正し、拡散啓発の一助としておつかいただけたら幸いです。


[参考文献]

・『洗脳-スピリチュアルの妄言と精神防衛テクニック』苫米地英人(三才ブックス)

・『悪徳マルチ カルト宗教 ブラック企業 インフルエンサーが使ってくる【マインドコントロール 洗脳の手口】大切な人を護る為に』内藤洋介(kindle版)

・『危険だからこそ知っておくべきカルトマーケティング』雨宮純(ぱる出版)

・『完全教祖マニュアル』架神恭介・辰巳一世(ちくま新書)


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